逆撃蒙古襲来 博多炎上
あまりに簡単にタイムスリップが起こってしまう設定は、やや荒唐無稽にすぎるが、それによって古今東西の戦場を駆け巡るということは、元兵士である著者の深い願望でもあるのだろう。自分ならこう闘いうる、という。 実際にそれほど戦闘に参加したら体がいくつあっても足りないだろうが、このような小説仕立てにしなくとも戦場シミュレイションは、日本ではこの方面の稀な人材である著者の得意とするところである。 古来の民間交易(宋・高句麗など)の国際都市である博多が主な舞台である。いくらかでも実際の博多の地理を知っていると非常に面白く読める。 理解を助ける亜州歴史のコラムの欄も興味深い。1274年と1281年が元寇であるが、1264年に何と樺太のアイヌも蒙古に侵略されていたということであるが現代の日本国の沿岸警備シミュレイションとも通づるところがあろう。 |

